最近のWebフロント事情
2016年今日日Webについてわからないのはまずいと思い、ここ数ヶ月Web界隈についての勉強をしている。そこで得た知見について簡単に記しておきたいと思う。
HTML
最新はHTML5。今年9月にHTML5.1が勧告される予定だそうだ。
いまではHTMLの規格策定もGitHubで行っている。素晴らしい時代になったものだ。
HTML5.1では大きな変更はないもののpicture要素などが追加される。
CSS
最新はCSS3。どうやら規格は機能単位でモジュール化して勧告することになったようだ。すなわち CSS4は来ない。 つまり、バージョンが上がるたびに機能を覚えれば良かった今までとは違い、日々アップデートされるCSSの規格やブラウザに合わせて学習する必要に迫られる。ちなみにHTMLもモジュール化しようという提案もあるそうだ。
CSSメタ言語
最近ではSassやLESS、Stylusといったメタ言語が出てきている。
Sass
Rubyで書かれているらしく特にRuby界隈で人気があるらしい。変数が利用できるなど、より生産的なCSSの記述ができるようになっている。SASS記法とSCSS記法があり、最近ではCSSの記法に近いSCSS記法が主に利用されているようだ。LESS
Sassに影響を受けて開発された。JavaScriptで組まれていて、Node.jsを利用する。このJavaScriptで利用する点を生かし、コンパイルせずにクライアントにLESSファイルを渡し、クライアントサイドで動的にCSSを生成する手法があるようだ。CSSよりでSCSS記法に近いらしい。Stylus
SassやLESSよりも後発、LESSと同じようにJavaScriptによる実装。SASS記法のような記法とSCSS記法のようなCSS風の記法を混ぜることができるなど、柔軟な記法が特徴。*1
あくまでも個人的な感想ではあるが、これが一番使いやすそうに感じる。リリースから日が浅いことによる情報不足がネックか。
JavaScript
最新はES2015。ES6という呼び名が一般的だが、正式には"ES2015"と年数を加えた名前にするべきだそうだ。
当然ES7もといES2016も今年に公開される。どうやら今月(2016年6月)に公開されるらしい。(2016/06/21追記 17日に正式公開された)
ES2015ですらブラウザのサポートが追い付いていない現状を考えるとES2016が出たところですぐに全面的な採用は困難だろう。
JSライブラリ
大変宗教戦争感がある。
- JQuery
- AngularJS
- Redux
- React
辺りが流行っているらしい。
altJS
JavaScriptの代替となる言語たち
- TypeScript
- CoffeeScript
- Dart
- Haxe
ES2015に従ったJSを古い規格のものに変換してくれるBabelや、ES2015自体の普及により利用が減っているそうだ。
*1:つまりスタイルを統一しなければ悲惨なことになるのは火を見るよりも明らかだ